NEC GREEN ROCKETS
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MATCH INFORMATION

試合情報

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23

グリーンロケッツ東葛

VS

コベルコ神戸スティーラーズ

コベルコ神戸スティーラーズ

神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

26

14

前半

33

12

後半

26

59

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前半
後半
前半
後半
5
4
T
2
2
4
3
G
2
1
PT
PG
DG
33
26
小計
14
12

STARTING MEMBER

スターティングメンバー

RESERVE MEMBER

リザーブメンバー

  • R

    16 YO SATO

  • R

    17 KOUSEI YAMAMOTO

  • R

    18 TAKU TOMA

  • R

    19 YOSHIYA HOSODA

  • R

    20 TATSURU OWADA

  • R

    21 TATSUYA FUJII

  • R

    22 HIROYUKI MIYAJIMA

  • R

    23 TOM MARSHALL

マッチリポート

■GR東葛、立ち上がりに連続トライを許してスティーラズに大敗!
10位、11位、12位の“ボトムスリー”脱出への大切な一戦に、神戸に乗り込んだNECグリーンロケッツ東葛だが、開始早々のスクラムでマイボールを奪われ、そこからパスをつながれてトライを許した。
その後も、スクラムで圧力を受け、接点でもスティーラーズの勢いを止められず、アタックのためのボール保持(ポゼッション)ができないまま防戦に追われて、9分、15分と立て続けてにトライを奪われた。
つまり、立ち上がりの8分間で3トライを奪われた第3節のスティーラーズ戦とまったく同じような展開だ。
しかも、第3節の展開をなぞるようにグリーンロケッツ東葛は、22分にスティーラーズのラインアウトをLOジェイク・ボールがスチール。そこから初めてアタックを繰り出してNo8アセリ・マシヴォウが大きくブレイク。サポートしたSHニック・フィップスがトライを返し、SO吉村紘がコンバージョンを決める。
25分にスティーラーズに4本目のトライを奪われた直後には、相手陣のラックでボールを奪ってジェイクが突破。そこからフェイズを重ねて、28分にニックがラックサイドを駆け抜け、2本目のトライを記録。吉村のコンバージョンで14対26と追い上げた。
しかも、続くリスタートでスティーラーズがキックオフを直接タッチに出すミスをして、グリーンロケッツ東葛のセンタースクラムでゲームが再開――とチャンスをつかんだが、このスクラムでペナルティを犯し、逆にスティーラーズにトライを追加される。
結局、前半を終えて14対33と、第3節と同じ19点差でハーフタイムを迎えた。
 
後半、グリーンロケッツは46分に、ゴール前のラインアウトからモールを押し込む。
このモールはスティーラーズに前進を阻まれたが、ニックが左に待つCTBクリスチャン・ラウイにパス。ラウイは、そのままディフェンスを2人引きずって、前節に続き今季4トライ目をゲット。吉村のコンバージョンで12点差へと追い上げた。
続くリスタートからグリーンロケッツ東葛は、さらにトライを追加すべくアタックを仕掛けたが、自陣10メートルライン付近でパスミス。それをスティーラーズに拾われてトライを奪われ、点差はまた19点差に戻る。
この試合では、スクラムでの反則が5本を数え、ラインアウトからのモールも2回相手に組み止められてボールを出せないなど、グリーンロケッツ東葛は、これまで計算できたFWのセットプレーが誤算続き。
66分にもペナルティからゴール前に攻め込まれてトライを許し、スコアは21対45とスリーチャンスでも追いつけない点差まで広がった。
このままでは引き下がれないグリーンロケッツ東葛は、73分にゴール前のフリーキックから攻めてWTB尾又寛汰が今季5トライ目を挙げたが、連続的にトライを重ねることができず、点差を縮められない。
逆に76分、78分とスティーラーズに連続トライを奪われ、26対59と点差を広げられた。しかも、トライ数でも4本対9本と、ボトムスリーからの脱出を図るために倒さなければならないスティーラーズに、ボーナスポイントを与える結果となった。
もはや負けられないグリーンロケッツ東葛は、次節はホストの柏の葉公園総合競技場に戻って、東京サントリーサンゴリアスと対戦する(26日 14時30分キックオフ)。

(文 永田洋光)
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MATCH PREVIEW

試合の見どころ

前節で交流戦が終わり、今週からは同じカンファレンスに属するチームとの後半戦が始まる。ラストスパートへ向けて、19日にNECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)が対戦するのはコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)、会場は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場だ。 

GR東葛は、前節の東芝ブレイブルーパス戦(以下、BL東京)でスタメン9人を入れ替えて試合に臨んだ。スタメンの吉村紘をはじめ、後半途中からは山本耕生ヴィリアミ・ルトゥア・アホフォノが初キャップを記録し、若い3選手がNTTジャパンラグビー リーグワンでデビューを飾った。連戦の真っ只中であり、選手の負傷離脱などのチーム事情、あるいはリコーブラックラムズ東京戦の大敗から流れを変えるという狙いもあったと推測されるが、3選手のデビューからは新しい力の台頭が感じられた。こうした若い選手の台頭は、チーム内における競争の活性化を促す。  

「毎週メンバーの争いがある。そこに対してそれぞれが良い意味で向き合えていると思います。シーズンは長いので、いままで出られなかったメンバーがフレッシュな気持ちとハングリーな気持ちを出すことは必ずチームのプラスになる」 

そう話す亀井亮依は、今季9試合に出場している28歳の中堅選手である。ここまで主力の一人としてチームを引っ張ってきたが、前節のBL東京戦では4試合ぶりにメンバーから外れた。だからこそ、再びスタメンを勝ち取った今節は「自分の役割を遂行して、ハードワークする」と意気込みを口にし、神戸S戦での必勝を誓った。 

また、瀧澤直にいたっては、第7節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦以来、今節は5試合ぶりのスタメン出場になる。スタメン、リザーブ、メンバー外と、様々な立ち位置からGR東葛を見てきた36歳のベテランは、現在のチーム状況を客観視する。 

「チームは勝つための努力はしているし、勝つための道筋は見えてきていると思っています。相手がとか、運がとかではなく、自分たちのやるべきことができなかったから負けてしまった。ただ、やるべきことができたときは勝ちに繋がっている自信はあるので、その時間を長くして、それを積み上げていくだけだと思います」  

経験のあるベテランや中堅に若手が引き上げられることもあれば、逆に若手のエネルギッシュなプレーから年上の選手が多大な刺激を受けることもある。 

前節は若い力の台頭を感じさせた。今節は中堅とベテランがスタメンの座を取り返した。思うような結果に繋がらないことはもどかしいが、少なくともベテラン、中堅、若手が鎬を削り合う競争という良いサイクルが、いまのGR東葛には生まれている。 

(鈴木潤)