NEC GREEN ROCKETS
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MATCH INFORMATION

試合情報

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE

DIVISION1/2 入替戦

グリーンロケッツ東葛

VS

三重ホンダヒート

三重ホンダヒート

三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場

29

5

前半

27

24

後半

7

34

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  • 放送・配信情報
前半
後半
前半
後半
3
1
T
1
4
3
1
G
2
PT
2
PG
DG
27
7
小計
5
24

STARTING MEMBER

スターティングメンバー

RESERVE MEMBER

リザーブメンバー

  • R

    16 ASH DIXON

  • R

    17 SUNAO TAKIZAWA

  • R

    18 SATOSHI UEDA

  • R

    19 YOSHIYA HOSODA

  • R

    20 ASERI MASIVOU

  • R

    21 TATSUYA FUJII

  • R

    22 TIM BENNETTS

  • R

    23 TOM MARSHALL

マッチリポート

■GR東葛、入替戦初戦を5点差で落とす! 第2戦のホストでの勝利がD1残留の条件に
負けられない入替戦の立ち上がり、グリーンロケッツ東葛は、立ち上がりのキックオフレシーブで小さなミスを犯してホンダヒートにスクラムを与えてしまう。ヒートは、このスクラムから準備してきたNO8パブロ・マテーラからのアタックを仕掛けて一気にトライをもぎ取り、コンバージョンも決めて7点を先制する。
グリーンロケッツ東葛は、直後にWTB後藤輝也がカウンターアタックで前に出てヒートのオフサイドを誘い、そこからゴール前でのマイボールラインアウトに持ち込む。しかし、フェイズを重ねてアタックしたものの、ゴール前で反則を取られてチャンスを活かせない。
逆に、15分にはヒートにラインアウトモールからトライを許し、0対14とスコアを広げられる。
さらに、26分、29分とPGを追加され、ついに20点差に。
グリーンロケッツ東葛は、アタックを仕掛けてもヒートの前に鋭く出るディフェンスに手を焼いて、細かいミスや反則を連発。
ようやく31分に、スクラムから右へ、SHニック・フィップス→SO金井大雪と仕掛け、FBレメキ ロマノラヴァがブレイク。最後は後藤がボールをインゴールに横たえて、ようやく5点を返した。
しかし、前半終了間際にヒートにモールからのトライを追加され、5対27と大きくリードされて前半を終えた。
 
後半は、奮起したグリーンロケッツ東葛が一転してペースを握る。
46分に、長く重ねたフェイズアタックの末にニックがトライを挙げ、金井のコンバージョンで7点を加えると、54分にもフェイズを重ねてレメキがトライを追加。金井のコンバージョンで19対27と追い上げた。
ディビジョン1で強豪チームとタフなゲームを戦ってきたグリーンロケッツ東葛の猛反撃が、ボディブローのようにヒートにダメージを与え始めたのだ。しかも、48分には、ヒートの途中出場のPRマティうす・ばっそんが負傷してフロントローの人数が足りなくなり、試合はスクラムを押し合わないノーコンテストに。しかも、これにともなってヒートが1人人数を減らしたためにグリーンロケッツ東葛は数的な優位にも立ち、61分に後藤がトライを挙げて、ついに24対27と3点差に追い上げた。
しかし、65分にニックがトライを狙ってインゴールに飛び込んだものの、ノックオンをしてトライが認められないなど、チャンスを上手くいかせない。
反対にヒートにトライを奪われて、スコアはふたたび10点差に。
それでも試合終了直前に、途中出場のNO8アセリ・マシヴォウがトライを挙げて、29対34と追い上げて、7点差以内の勝ち点1を確保。
13日に柏の葉公園総合競技場で行われる第2戦(12時キックオフ)に、必勝を期すことになった。

MATCH PREVIEW

試合の見どころ

くしくも昨シーズンの入替戦と同じ対戦カードになった。5月5日、三重交通G スポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場で、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)は三重ホンダヒート(以下、三重H)とディビジョン1残留を懸けて入替戦第1戦に臨む。 

この組み合わせは、尾又寛汰にとって真逆のシチュエーションになった。昨シーズンは三重Hの選手として、ディビジョン1昇格を目指してGR東葛と戦った。尾又は古巣と対戦する心境を、こう言葉にした。 
「会場に行ってみないと分からないですけど、去年まではホームだったグラウンドで、自分がいたチームと戦うのは変な感じがします。でも、めちゃくちゃ楽しみですよ」 
昨シーズンまでいたチームだからこそ、三重Hのことは誰よりも理解している。「ディフェンスをすごく大事にしているチームなので、いかにそのディフェンスを崩していくかがキーポイント。外国人も含めて強い選手もそろっている」と尾又は警戒を強めた。 
相手のディフェンスを破るうえでも、尾又が「大きかった」と話すのが、リーグ戦第16節の花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)戦の勝利である。この試合でGR東葛は、今シーズン最多の43得点を挙げてリーグの最終戦を締め括った。尾又が決めた逆転のトライを「みんなが繋いできてくれた理想的な形」と言うように、良い攻撃のイメージを持って入替戦を迎える。 
そして何よりも尾又が強調したのが、チームが示した成長だ。 
「昨シーズンは最下位で終わったので、一つでも順位を上げて成長した姿を見せようと、みんなで話していました。
入替戦に進むことは、シーズンの最初には望んでいた結果ではなかったですけど、最終戦で負けて最下位になってしまったら昨シーズンと変わらない。勝っても負けても入替戦に行くことはもう決まっていましたけど、順位にこだわらないとファンの方にも申し訳ないし、チームでやってきたこともブレてしまう。リーグ最終戦では、チームの成長を見せられたと思います」 

花園L戦の逆転トライだけでなく、第9節三菱重工相模原ダイナボアーズ戦でも試合終了間際に勝利を手繰り寄せたのも尾又のトライだった。昨シーズンは最下位に終わったGR東葛に、今シーズンから加わった尾又は、チームに推進力と爆発力をもたらした。 
その姿を、かつてのホームグラウンドで古巣にぶつける。GR東葛のディビジョン1残留のために。 
(鈴木 潤)