NEC GREEN ROCKETS
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MATCH INFORMATION

試合情報

JAPAN RUGBY LEAGUE ONE

NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23

グリーンロケッツ東葛

VS

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

江戸川区陸上競技場

7

7

前半

14

0

後半

26

40

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前半
後半
前半
後半
2
4
T
1
2
3
G
1
PT
PG
DG
14
26
小計
7
0

STARTING MEMBER

スターティングメンバー

RESERVE MEMBER

リザーブメンバー

  • R

    16 KEITA KOBAYASHI

  • R

    17 SUNAO TAKIZAWA

  • R

    18 SATOSHI UEDA

  • R

    19 LUKE PORTER

  • R

    20 佐藤耀

  • R

    21 TATSUYA FUJII

  • R

    22 MARITINO NEMANI

  • R

    23 YUMA SUGIMOTO

マッチリポート

グリーンロケッツ東葛、前半を粘って健闘するも土井の100キャップ記念試合を勝利で飾れず!
 
PR土井貴弘の100キャップ記念試合となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦は、グリーンロケッツ東葛にとって今季初の雨中戦となった。
立ち上がり3分、地域獲得のキックをスピアーズに確保され、ラックから大きく展開されて先制を許し、いきなり7点を追う展開となったが、そこからグリーンロケッツ東葛は粘りまくった。
続くリスタートのキックオフを追走したWTB後藤輝也がこぼれ球を拾ってトライ――と見えたが、その前に後藤の頭にボールが当たっていてノックオンと判定される。しかし、続くスクラムで土井を筆頭にFWが見せた。一気に圧力をかけてスピアーズから反則を誘ったのだ。
グリーンロケッツ東葛はラインアウトからのモールで勝負をかけようとしたが、投入したボールをカットされる。ただ、スピアーズもボールをインゴールでグラウンディングしたために、ふたたび5メートルスクラムに。そこから約3分間、両チームのFWの意地が激突する“スクラム合戦”が繰り広げられたが、最後はグリーンロケッツ東葛が、レフェリーの合図よりも先にスクラムを組んだと判定されてチャンスを活かせなかった。
けれども、17分、グリーンロケッツ東葛はゴール前のラインアウトからモールを押し込み、FL亀井亮依がトライ。SO金井大雪がコンバージョンを決めて、7対7とゲームを振り出しに戻した。
さらに23分にはラインアウトからスピアーズ防御を左右に揺さぶり、後藤が右タッチライン際で相手の背後にキック。一気に逆転のチャンスを作ったが、最後のラックでペナルティを取られてトライはならず。
これで流れが反転し、今度は自陣での長い防御を強いられた。
それでもグリーンロケッツ東葛は粘り強くタックルを続けて得点を許さない。
しかし、そのまま同点でハーフタイムかと思われた39分53秒、ラックサイドを突破されてトライを許し、7対14で前半が終了した。
 
後半は、スピアーズPRオペティ・ヘルにいきなり突破を許してピンチを迎えたが、SHニック・フィップスの機転を利かしたディフェンスで相手の反則を誘って危機を脱出。続くラインアウトからのアタックでもスピアーズの反則を誘って、45分には金井がPGを狙った。
しかし、キックがわずかに外れたところでスピアーズFBゲラード・ファンデンヒーファーに大きく蹴り返され、ボールの処理を誤ってノックオンオフサイドの反則。
スピアーズは、ここからラインアウトにしてモールを押し込んでトライを挙げ、スコアは7対19に。
これが、試合の流れを変える大きな転機となった。
グリーンロケッツ東葛は、そのリスタートから攻勢に出て、ゴール前でのペナルティからLOジェイク・ボールが突進。追撃のトライを狙ったが、パスが乱れて、スピアーズに一気に自陣まで攻め込まれる。
そして、64分にトライを許すと、点差を詰めようと強引にアタックを仕掛ける分どうしてもミスが生じて、そこからスピアーズに次々とトライを重ねられた。
それでも、グリーンロケッツ東葛は意地のトライを目指して44分を過ぎても攻め続けたが、最後はトライ寸前でボールがこぼれて万事休す。
前半のほとんどをタイスコアで戦いながら、最終的には7対40で敗れた。

永田 洋光)

写真、およびリーダーズ・メンバーズコメントはこちら
土井選手インタビュー記事をこちらにて掲載しております。あわせてご覧ください!
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MATCH PREVIEW

試合の見どころ

土井貴弘の100キャップ達成試合に、勝利で花を添えた


ここまで2連敗中のNECグリーンロケッツ東葛だが、東京サントリーサンゴリアス戦も、コベルコ神戸スティーラーズ戦も「チームは戦えている」という感覚を多くの選手が掴んでいる。その手ごたえがあるからこそ、1月14日に江戸川区陸上競技場で行われるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦では連敗を食い止めたい。 

 

今節の大きなトピックのひとつは、土井貴弘の100キャップ達成である。2009年の入団以来、今季は土井にとって14年目のシーズン。今の心境を問われた土井が真っ先に口にしたのは「1年目から14年目まで関わっていただいたいろいろな人に支えられて、皆さんのおかげでここまで来ることができました」という感謝の言葉だった。100キャップを迎える試合前にしても、彼はあくまで“不変”を貫く。 

 

「ケガで1年を棒に降ったシーズンもあって、14年目で100試合は恥ずかしいんですけど、自分なりに毎試合毎試合しっかり準備をして、自分の役割を果たすことを考えてここまできました。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦でも、ただ自分の求められている仕事をしっかりやって、チームに貢献することしか考えていません」 

 

ただ、若い選手の多いNECグリーンロケッツ東葛にとっては、土井がここまで積み上げてきた経験値は大きな財産でもある。若い選手は成長のために、これまでチームを支えてきた土井の背中から何を学ぶか。そして土井自身も「毎試合毎試合緊張していて余裕がないんですけど…」と謙遜しながらも、「開幕の花園近鉄ライナーズ戦では菊田(圭佑)が先発しましたし、チームには若い選手が多いので、スクラムのところではもっと若い選手にアドバイスをしていかなければいけないと思います」と成長過程にあるチームの飛躍を見据えて、自らにタスクを課した。 

 

今節は、開幕3試合でリーグ最多の135得点を叩き出しているクボタスピアーズ船橋・東京ベイが相手となる。土井は相手の強力フォワード陣をいかに抑えるかを警戒ポイントに挙げた。 

「クボタスピアーズ船橋・東京ベイのフォワードは僕らよりも大きいため、しっかり低く、相手よりも高くならないことにフォーカスして戦っていきたいです。NECグリーンロケッツ東葛も戦えるというところを見せて、自分の仕事をしっかりやって勝てればいいと思います。縁の下の力持ちとして、しっかりチームを支えたいと思います」 

 

この「縁の下の力持ち」という言葉どおり、14年にもわたりNECグリーンロケッツ東葛を支えてきた男が迎える100キャップ達成の試合。メモリアルマッチに花を添え、3試合ぶりの勝利を手にするためにも、チームは一丸となって戦う。 

(文 鈴木潤)